もし糖尿病になったら・・・

血糖値をコントロールする効果は絶大!「薬物療法」

糖尿病の薬物療法の目的も、食事療法や運動療法と同じく、「血糖値を下げる」ということにあります。


薬物療法と聞くと、注射を思い浮かべる方も多いかと思いますが、薬物療法には、
「飲み薬」と「インスリン注射」の2つがあります。


飲み薬は、体内の臓器に働きかけて血糖値を下げる作用があり、インスリン注射は
インスリンを直接体に注射し、不足しているインスリンを補うために行います。


インスリン注射は、食事療法や運動療法を行っても血糖値が下がらない場合に行いますが、
1型糖尿病の方でインスリンの分泌がまったくない、あるいは不足している場合は、
すぐに薬物療法を開始する必要があります。


2型糖尿病の方は、食事療法や運動療法では血糖値が下がらない場合に薬物療法が行われますが、
薬物療法を始めても、食事療法と運動療法のみで血糖値のコントロールができるようになると
医師が判断することができれば、薬物療法をやめることもできます。


薬物療法は、「一度始めると一生続けなければならなくなるのでは・・・」と不安を感じ、
始めるのに抵抗を感じる人も多いと思います。残念ながら、薬物療法では糖尿病を完治させる
ことはできませんが、医師の指導のもと適切な治療を行えば、血糖値をコントロールし、病気
の進行を食い止めることができますので、今の生活を維持することも難しくはありません。


そして、薬物療法の治療を行うことで大事なことは、糖尿病の治療は、食事療法と運動療法が
基本であって、薬物療法はあくまで補助的な役割ということです。


正しい薬物療法を行えば血糖値が下がりますが、それで食事療法と運動療法をおろそかにして
しまうと、今度は薬物療法で血糖値をコントロールすることがうまくできなくなることがあり
ますので要注意!


糖尿病とうまく付き合いながら、少しづつ症状を改善していくためには、食事療法や運動療法を
続けながら薬物療法を行うことがとても大切なのです。



飲み薬(経口血糖降下薬)


糖尿病の飲み薬は、「経口血糖降下薬」と呼ばれ、薬の作用時間や効き目の強さなどが異なる
数種類の薬があります。


いずれの薬も、食後の血糖値を下げることが目的ですが、薬の種類によって血糖値を下げる
メカニズムが違うことから、患者さんの病状や血糖コントロールの状態によって1種類だけ
でなく、数種類の薬を組み合わせることによって、より効果的に血糖値を下げることができます。


また、インスリン注射と併用して治療することにより、薬物療法も多彩になっています。


それでは、実際にどんな薬が使われているのかご紹介していきます。
  


「スルホニル尿素薬(SU薬)」
飲み薬で、最も多く使われているお薬です。
すい臓のβ細胞を刺激して、インスリンの分泌を促進させ、血糖値を下げます。
血糖値を下げる効果は強力ですが、すい臓にまだインスリンを分泌をする力が残って
いないと効果が期待できません。
空腹時に血糖値を下げる特徴があり、服用後、食事を摂らないと低血糖を起こすことも。


「速効型インスリン分泌促進薬」
SU薬と同じく、すい臓のβ細胞を刺激して、インスリンの分泌を促進させて血糖値を
下げますが、効果がより速やかに現れますが、短時間で効き目はなくなります。
食事直前に服用すると、食後の血糖値の上昇を抑える作用がありますが、服用後すぐに
効果があらわれるので、食事を摂らないと低血糖を起こすことがあります。


「DPP-4阻害薬」
糖尿病の飲み薬としては新しい種類の薬で、食後の血糖値が高いときに、インスリン分泌を
促進し、血糖値を上げるホルモン「グルカゴン」の分泌を抑えます。
単独での服用は、低血糖のリスクがとても少ないのですが、SU薬との併用で重篤な低血糖の
リスクがある場合がありますので、とくに注意が必要です。


「チアゾリジン薬」 
主に筋肉や脂肪組織といった末梢神経でインスリンの効きを良くし、血液中のブドウ糖の
利用を高めて血糖値を下げます。
インスリン抵抗性があると考えられる肥満気味の方によく処方されますが、人によって
浮腫(むくみ)が出る副作用があり、心不全などで浮腫がある人には投与が禁止されています。


「ビグアナイド薬(BG薬)」
肝臓で糖を作って血液中に送り出す働きを抑えたり、消化管からの糖の吸収を抑え、筋肉や
脂肪組織でブドウ糖の取り込みを促進させて血糖値を下げます。
食欲を抑える効果があるため、肥満気味の人に多く使われます。
また、肝臓や腎臓、心臓などが悪い人や呼吸障害のある人、高齢者が服用すると、ごくまれに
血液中に乳酸が異常に増えて血液が酸性になり、意識障害におちいる「乳酸アシドーシス」を
起こす副作用がありますので注意が必要です。


「α-グルコシダーゼ阻害薬」
糖やデンプンなどを分解する分解酵素(α-グルコシダーゼ)の働きを妨げ、小腸でのブドウ糖の
吸収を遅らせて、食後の急激な血糖値の上昇を抑えます。
食前の血糖値はあまり高くないのに、食後の血糖値が高いというような、比較的症状が軽い患者
さんに有効とされています。食事によって摂取するブドウ糖の吸収を抑える薬ですので、食前に
服用しなと効果を発揮することができません。


注意!
糖尿病治療のための飲み薬は、薬局などで市販されているかぜ薬などと併用してもほとんど
問題はありませんが、処方されている薬によってはインスリンの効果を妨げるものもあります。
そのため、薬を購入する場合は、必ず薬剤師に相談するようにしてください。



インスリン療法


糖尿病はすい臓から分泌されるインスリンの量が不足したり、分泌されていてもインスリンに
対する反応が弱まっているため、高血糖になる病気です。インスリンは、生きていくためには
必要不可欠なホルモンです。


インスリン療法は、この不足しているインスリンを注射によってダイレクトに体に補って、
血糖値をコントロールする薬物療法です。注射によって確実にインスリンの量を増やします
ので、その治療の効果は高くもともと体にあるホルモンですので体にとって害はありませんが、
注射する量を間違うと血糖値が下がらなかったり、下げ過ぎて低血糖になるリスクはあります
ので注意しなければなりません。


このインスリン注射が必要になる人は、次のような人です。


1型糖尿病の人        
飲み薬は、インスリンの働きを良くしたり、すい臓のβ細胞を刺激して血糖値を下げたりしますが、
1型糖尿病のようなインスリンの分泌がほとんどなくなった場合、飲み薬では血糖値を下げることが
できなくなってしまいます。


2型糖尿病の人で、飲み薬では血糖値のコントロールができない人    
2型糖尿病の人でも、症状が進んで飲み薬で血糖値のコントロールができない場合や、インスリン
分泌能力がほぼなくなってしまった場合に、インスリン注射を行います。
この場合、インスリン注射を行ってすい臓のインスリン分泌能力が回復すれば、インスリン注射を
やめて飲み薬に戻せることもあります。
また、2型糖尿病の人でも最近では、すい臓を休ませる目的で早めにインスリン注射を始めることも
増えてきました。


*ほかにも、重い感染症を起こしている人や、腎障害や肝障害を起こしている人、高血糖の妊婦さん
などもインスリン注射が必要になります。



インスリンの種類


インスリン注射で用いる薬を「インスリン製剤」と言います。


インスリン製剤は、昔は牛や豚のインスリンを使っていましたが、現在使われているインスリン
製剤は、「ヒトインスリン製剤」「インスリンアナログ製剤」の2種類があります。


ヒトインスリン製剤は、遺伝子組み換え技術を使って体内のインスリンと同じ構造で作られた
インスリンです。インスリンアナログ製剤は、ヒトインスリン製剤の改良版で、作用時間の
調節や副作用が軽減された製剤です。


さらに、インスリンを注射してから効き始める時間や効果の持続時間によって、
「超速攻型」「速攻型」「中間型」「混合型」「時効型」の5種類に分類されています。


また、インスリン分泌には「基礎分泌」「追加分泌」があり、健康な人の場合、1日を
通して絶えることなく一定量のインスリンが分泌される「基礎分泌」と食事などによって
血糖値が上がったときに急速に分泌される「追加分泌」があり、この2つの分泌のパターン
で血糖値をコントロールしています。


糖尿病の人はインスリンの働きが悪かったり、インスリンの分泌量が少ないために血糖値の
コントロールがうまくできないため、次の作用の違う5種類のインスリン製剤で健康な人の
インスリン分泌パターンに近づける「強化インスリン療法」と呼ばれる治療が行われます。


・超速攻型
食後の追加分泌パターンを補うことを目的に作られたインスリン製剤です。
1食事直前の注射で、食後の血糖値を抑えます。
インスリンの効果は注射後、10分から20分後に現れ、持続時間は3時間から5時間で、
非常に効き目が早く、持続性が短いので、次の食事が遅れると低血糖になる恐れがあります。


・速攻型
食後の追加分泌パターンを補うことを目的に作られたインスリン製剤です。
インスリンの効果は注射後、30分後に現れ、持続時間は6時間から8時間で、効き目が早く
持続性が短いのが特徴です。

・中間型
基礎分泌パターンを補うことを目的に作られたインスリン製剤です。
1日1回、朝食前30分とや朝食直前に注射します。
インスリンの効果は注射後、1時間から3時間後に現れ、持続時間は18時間から24時間。


・混合型
超速攻型または速攻型と中間型をいろいろな割合で混合したインスリンを混合したインスリン
製剤で、基礎分泌と追加分泌を同時に補うことがができます。
朝食直前や、朝食直前と夕食直前、朝食前や、朝食前と夕食前30分以内に注射します。
インスリンの効果は注射後、10分から1時間後に現れ、持続時間は約18時間から24時間。


・時効型
基礎分泌を補うことを目的に作られたインスリン製剤です。
1日1回、朝食前や夕食前、就寝前に注射します。
インスリンの効果は注射後、約1時間から2時間後に現れ、持続時間は約24時間で、安定した
効果が持続します。



インスリン製剤はさまざまな種類のものが開発され、注射を打つタイミングや1日の注射の回数、
量も違い、またこれらを組み合わせることによって、さらに治療の幅が広がります。


どの種類のインスリン製剤を使うかは、患者さんの病状や合併症の有無、生活習慣に合わせて医師と
よく相談して選択し、より良い血糖コントロールを目指します。



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