もし糖尿病になったら・・・

インスリン注射以外の治療法は?完治を目指す糖尿病の最新治療法

現在の日本では、インスリンを安全・確実に補える方法は注射になります。


インスリン注射は、自分自身で毎日行う必要がありますが、自分で注射することは、
誰だって抵抗があるもの。これを毎日行うと思うと本当に気が重く怖くなってしまう
方も多いのではないでしょうか?


現在は、注射器や針も改良され、意外に簡単に行うことができ、痛みも少ないのですが、
やはりまったく痛くないわけではありませんし、精神的に大きな負担となります。


注射をするのが怖くて、治療を始めるのが遅れたり、始めても途中でやめてしまい、
症状が悪化することも懸念されています。


「何とかインスリンを飲み薬として飲めないのか?」


とも考えてしまいますが、インスリンをそのまま飲むと腸で分解されてしまうため、
効果を発揮することできないのです。


でも、インスリンを注射以外の方法で補うことができないのでしょうか?


・・・実は、注射以外の方法がすでに実用化されているんです。



吸入式のインスリンがすでにアメリカで販売されていた!


アメリカでは、2006年に粉末状のインスリンを口から吸って肺から吸収させる、
「エクスベラ」という吸入式のインスリンをFDA(米国ほく品医療品局)が承認し、
実際に販売されました。


しかし、インスリン注射に比べて費用が高く、使い勝手も悪かったことから、販売から
わずか1年半で製造は中止に。安全性には問題ないとされていましたが、肺疾患のある
方や妊娠中の方は使用ができない、低血糖、咳、のどの炎症などの副作用が指摘されて
いました。


そして、2014年6月に再度アメリカで「Afrezza」という吸入式インスリンが承認
されましたが、まだ販売開始とはなっていません。


このAfrezzaは、時効型インスリン注射の代わりになるものではありませんので、糖尿病の
方への投与は、時効型インスリン注射との併用が必要になります。


また、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の方は使用が禁止されており、糖尿病性ケトアシドーシス
の血用を行っている方、喫煙患者さんへの使用は推奨されていません。


この吸入式インスリンが日本でも販売されたら、インスリン療法も患者さんの選択の幅が
広がると期待されています。




目指すは完治!糖尿病の最新治療法とは?


現在の医学では治すのが難しい糖尿病ですが、治療に有効とされるインスリン注射も血糖値を
コントロールし、今より病状が悪化しないようにするのが限度で、根本的に糖尿病を治すもの
ではありません。


そのため、糖尿病を完治することを目標に、いろいろな治療法が日々研究されています。


現在行われている、糖尿病を根治させる治療法は、「すい臓移植」「すい島移植」です。


移植によってインスリン分泌を正常なものにし、糖尿病の合併症の進行を抑えることができます。
成功すれば、インスリン注射が不要になりますので、患者さんの精神的・身体的負担はかなり
軽くなるはずです。


しかし、日本では、ドナー(臓器提供者)が少ないことが大きな問題であり、今後の課題と
なっています。


1型糖尿病の人は、すい臓のβ細胞が破壊されインスリンの分泌機能が失われているため、
中にはインスリン注射を行っても血糖値のコントロールが難しかったり、重度の合併症を
起こす方もいらっしゃいます。


このような場合、「すい臓移植」、または「すい島移植」の適応となります。


すい臓移植
すい臓移植は、ドナーから提供されるすい臓そのものを移植する外科手術で、移植すること
によってインスリンが正常に分泌されるようになるため、高い確率でインスリン注射をやめる
ことができる、もしくは少量のインスリンで血糖値がコントロールできるようになるまで回復
するメリットがあります。


慢性腎不全など、腎臓の機能がいちじるしく低下している場合には腎臓も同時に移植を行う
ことがあります。


しかし、移植後は免疫抑制剤を服用しなければならないため、感染症にかかりやすくなったり、
血栓症やすい炎などの合併症を起こす可能性もあります。


また、移植したすい臓は将来的に機能が低下するため、再度移植を行うかインスリン注射を行う
ことを考えなければなりません。


すい島移植
すい島移植は、すい臓の中にある血糖値を調整するインスリンを分泌する組織であるすい島を
移植する治療法で、臓器移植ではなく、細胞移植となります。
外科手術ではなく、局所麻酔で肝臓の門脈に留置したカテーテルを通して点滴の要領ですい島を
移植しますので、すい臓移植のような開腹手術ではなく、お腹に小さな切れ目をいれるだけです
ので、短時間で終えることができ、患者さんの体への負担が少ないメリットがあります。


しかし、移植後の拒絶反応や自分自身の免疫によってβ細胞を破壊する自己免疫が再び起こる
ことなどにより、移植したすい島の働きが徐々に悪くなるため、通常は、2回から3回の移植を
行う必要があります。


また、すい島移植するときに使用する薬に、牛海綿状脳症(BSE)の感染の可能性がある牛の脳を
使用していることがわかり、2007年3月にすい島移植は一時中断されました。
そして現在は、牛の脳を使用しない技術が開発され、すい島移植は再開されています。



今後は、再生医療にも注目!


すい島移植のその先の治療法として研究されているのが、「再生医療」です。


再生医療は、2006年に山中教授がノーベル賞を受賞して注目されたiPS細胞(人工多能性幹細胞)や
ES細胞(胚性幹細胞)の技術を使い、患者さん自身の細胞や組織を使って、新たに細胞や臓器などを
作り出し、患者の体内に移植する治療法です。


iPS細胞やES細胞は、どちらも多能性を持つ幹細胞で、いろいろな臓器や細胞に分化する能力を
持っています。そのため、成功すればインスリンを作るすい臓を作り出すことができるようになるのです。


iPS細胞は、細胞に4種類の手細胞を初期化して、そこから新しい細胞を作り出す技術で、タンパク質を
いれどんな細胞にも分化することができるほか、自分の細胞などを使いますので、移植後の拒否反応が
起こらないメリットがあります。しかし、がん化しやすいというデメリットがあり、安全性にまだ問題が
あります。


ES細胞は、人の受精卵の胚に別の細胞の核を入れて、受精卵を臓器と同じ細胞に分化し、そこから臓器を
作るのですが、倫理的問題がネックとなっています。


どちらも実用化にはまだ課題が多く、臨床応用には時間がかかりそうですが、この技術が確立すれば、
免疫拒絶やドナー不足の問題を解消できるようになります。


そのほか、遺伝子治療も世界で研究がなされており、今後の糖尿病治療に大きく期待が持たれています。
医療は日々進歩していますので、今後はもっと患者さんにとってよりより治療法が確立されるかもしれませんね。



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